今回のコンヴェンションは東京で催され、各国から20名近いフルーティストが招待されました。私はマスタークラスの通訳でお手伝いし、コンサートも何回か聴くことができました。
そのなかでとても印象に残ったのが、クロアチア出身のレナータ・ペネツィックでした。残念ながら彼女の演奏は最後のガラコンサートでしか聴けなかったのですが、いろいろな出演者のなかでも一際光っていました。
肩をだしたデザインのシンプルな黒のドレス
胸にはラメがきらきら でも ノーアクセサリー
ショートカットでチャーミングな笑顔
とても可愛らしい感じなのに、音はめちゃめちゃ太いし、テクニックもすごい!そして、演奏者本人が心から音楽を楽しんでいるので、テクニックのすごさばかりが目立って音楽を殺してしまうことがない。「へぇ〜、こんなに上手い人がいたんだ!!」と感激してしまいました。共演したクロアチアのギターのおじさまも、音がフォーカスされているので、文化の大ホールでも音が通ってきました。可愛い彼女と渋いおじさまのコントラストも素敵でした!
もう一人すばらしいと思ったのが、カイヤ・サリアホの「フルートソロのための翼の簡潔さ」(1981-82)
を演奏したペトリ・アランコです。奏者がサン=ジョン・ペルスの詩を読んだりする部分もあるので、武満徹の「ヴォイス」を思い起こしました。いままで現代曲を聴くときには、奏者のジェスチャーがオーバーで音よりも雰囲気を感じるみたいなイメージが強かったのですが、アランコ氏の演奏は現代奏法を確実にこなした、とても理性的なものでした。「なるほど、髪振り乱すばかりいいわけでもないんだ。」と目から鱗でした。彼もペネツィック同様、彼自身が前に出るわけではなくその曲の素晴らしさが光ってくるような演奏なのです。聴いているこちらも「この曲はこういう曲なのね」と自然と納得させられてしまいます。すごいです!
それから今回3人のマスタークラスを通訳して、それぞれとても興味深いレッスンでしたが、話が尽きないのでまたの機会にします!
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